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クリアファイル工場長の日報 その1 >
誰にも見られたくないクリアファイルの中身
誰にも見られたくないクリアファイルの中身
中学から高校にかけてクリアファイルに、紙に書いた詩を溜めていた。
どうしてノートじゃなくて、わざわざ紙に書いてクリアファイルに入れていたかというと、 思いついた詩によって、それに合う紙に書きたかった、という凝りようで、 いま考えても恥ずかしく赤面してしまう。
だが、やはり若い僕でも、それを人に見られるのは恥ずかしかったため、 常に細心の注意を払い、そのクリアファイルを隠していた(そんなに見られたくないなら、書かなきゃいいのに)
そんなある日、いつものようにクリアファイルを隠し場所から取り出そうとすると無い。 どこを探しても無いのだ。 家族であっても自分以外の誰かにアレを見られたら死ぬ! 僕は必死になって探した。
結局、姉が持っていたのだが思ったとおり散々からかわれた。 僕はそのクリアファイルを奪い取ると家出をし、近所の公園で一晩明かした。 もちろん自作の詩集は即座に燃やしたのだが、なんとなく残していてもよかったなと今は思う。

