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クリアファイルにまつわる切ない体験談
クリアファイルにまつわる切ない体験談
クリアファイルにまつわる切ない体験談を1つ。 高校の頃、クラスに仲の良かった女の子が1人いた。
彼女は少し子供っぽい可愛らしいクリアファイルを気に入って使っていた。 それはあるアパレルブランドの名前が名入れされたものだった。 そんな子供っぽいの使ってるなんてと僕はよくその子をからかった。 趣味も違うし家も遠かったがなぜか彼女とはウマが合った。
僕は彼女のことが好きだったのかもしれない。 冬休みに入る直前の最終日、彼女は突然、このクリアファイルあげる。と渡してきた。 そんな女物のブランドが名入れされたもの、いらねーよ。 と言ったが僕に持っていてほしいと真剣な顔で言われた。
僕はその真っ直ぐな瞳に負けてその可愛く名入れされたクリアファイルを受け取った。 次に会えるの3学期だね。楽しみだね。と彼女は言った。 冬休みが空けて登校すると、彼女は転校してしまっていた。
僕はそのクリアファイルを授業も聞かずにじっと見つめると自然に涙が溢れたのだった。

